一日一善
週末に、研修に行かせていただきました。その日のお話しです・・・
研修が終わり、少し休憩をしているとどんどんと空が暗くなってきました。風も吹きはじめ、とうとう雨が降り出しました。かなり強い雨でした・・・
傘を持ってきていなかったので、ビルの中にあった100円ショップで傘を買って駅に向かうと、3人の親子(お母さんと女の子2人)が、「だからぬれちゃうでしょ・・○▼%*#~」困ったように話をしていました。
その話を耳にしてしまった私は、閉じた傘を差し出し、
「あの・・良かったら1本しかないけれど使いますか?100円の傘だけど。今買ってきたもので、もう私は使わないですから・・」と言うと、
「えっ、いや大丈夫です・・・」
「でも、もう私も電車に乗るだけですから・・」
「本当にいいんですか・・ありがとうございます。ありがとうございます。」と何回も何回もお礼を言ってくださいました。
小学生くらいの娘さんも「ありがとうございます。」と言い、そんなに何度もお礼を言われてしまうとなんだか照れくさくなってしまい、
「どうぞ、どうぞ、」と言って、私はそのままホームに向かって歩いていきました。
次の日の朝、また研修で同じ場所に立ったとき昨日の親子のことを思い出すと同時に、何年も忘れていた言葉がふと頭に浮かびました。
〈一日一善〉
しばらく忘れていた言葉でした・・学生の頃は、一日を振り返った時に「今日は誰かの役に立つことはできたかな・・」なんて考えていたものでした。子どもが小さかった時にも、よく子ども達に話していたことでした。しかし、最近は・・・というと、生活の中から〈一日一善〉という言葉が消えてしまっていて、自分の生活がなんとも周囲に向いていないことをしみじみと感じてしまった朝でした。
日常と違う空間の中で、少し心細かったのかもしれませんね。やけに人恋しくなる2日間でした(^_^;)
おたがいさま・・・という気持ちを常に持ち、周りをしっかりと見れる余裕をもった生活をしていきたいと、強く強く思った週末でした。
H.saito**